Ubuntuではデフラグは必要ない、というわけではない。
※2012年4月14日、ちょっと更新。
結論。デスクトップ用途で使う場合は、基本的にデフラグのことは気にしなくてOK。
ただし、
- 動画や画像など、ファイルサイズが100MB〜1GB以上の大きなファイルを、コピー、ダウンロード、作成、編集する。
- ドライブの空き容量が少ない。
などの場合には、フラグメンテーションによる性能低下が起こる可能性があるので、
- 専用のパーティションを新たに設ける
- 新しくHDD等を購入してそちらにファイルを移動させる
などの対処法をとる必要がある、かもしれない。
私の環境では、ext4でフォーマットして動画ファイルのみを保存していたHDDの断片化率が約6%の時点で、ファイルコピー時に数秒待たされるような性能の低下が見られた。そこでfake-defragを使ってデフラグし、断片化率を3%未満に抑えたところ、性能の低下は解消された。
/をデフラグする必要は無いが、~/やその他のユーザーデータを保存しているパーティションは、データのサイズや使用率によってはデフラグした方が良い、と私は思う。
FirefoxやThunderbirdのプロファイルは特に断片化しやすいので、デフラグする意味はあるような気がする。
- xfs_fsr(XFS用)
- e4defrag(ext4用)
- fake-defrag(C言語製。posix_fallocateを使ってコピーするツール。ベリファイ可能。)
※関連:Ubuntu 11.04でファイルをコピーする際に、断片化を出来るだけ抑えるにはどうしたらいいのか探ってみた
※2011年11月20日、少し修正。
※2011年8月29日、少し修正。
※2010年9月17日、本文を少し修正。
※2008年10月28日追記
※以下、2008年2月23日更新分の内容。
最近のLinuxでよく使われるファイルシステムといえばext3なんだろうけど、ext2/ext3用のデフラグツールはメンテされておらず、ext4のデフラグツールはまだ未実装、ReiserFSとJFSにはそもそもデフラグツールは存在しない、という状況らしい。しかしXFSにはマウント状態で使えるデフラグツールがあるとか。Linux でハードディスクをデフラグ(XFS)
というわけでどうしてもLinuxでデフラグしたい、という場合はHDDのファイルシステムをXFSにしておこうという事で。(ただ、LinuxのXFSは本家に比べてイマイチらしいが…)
ちなみにMacOS Xでもデフラグが必要な場合があるらしい。
Ubuntuで使えるLinux用ファイラー(ファイルマネージャー)一覧
※2013年10月3日、emelFM2とnemoを更新。
- Dolphin
- Double Commander
- マルチプラットフォーム対応な二画面・タブ型ファイラー
- GTK+版とqt4版の二種類あるらしい。
- 日本ではマイナーだが外国では結構使われているらしい。
- ATOK X3だと日本語入力に問題がある。gtk版だとリネーム時にEnterキーで確定できず、↓キーで確定する必要がある。qt版はEnterキーで確定できるが、確定するとテキストが選択状態になるのが微妙。
- Ubuntuにはこちらからインストール可能。
- 【レビュー】ダブルのパネルでファイル管理すると非常に便利 - オープンソースソフト「Double Commander」 (1) Double Commanderのインストール.1 | パソコン | マイナビニュース
- emelFM2
- GNOME Commander
- jFD2
- Windows、MacOS X、Linuxで動作するFDライクなJava製ファイラー
- 起動は遅いが、起動してしまえば動作はわりと軽い
- キーボード操作がメイン
- タブ表示・二画面表示が可能
- zip・lzh・rar・tar.gz・tar.bz2などのファイルをフォルダの様に扱える
- FTP・SMB(Windowsファイル共有)に対応
- 複数の文字コードに対応したテキストビューアを内蔵
- 軽快な画像ビューアを内蔵
- zip・lzhの圧縮/展開機能を内蔵
- 画像のサムネイルを表示できる
- migemo対応
- メモリ消費量が大きめ
- フォントのアンチエイリアスがあまり綺麗じゃない
- Java製なので色々とまぁ問題があったりとか。
- Krusader
Marlin- ElementaryOS用のファイラーらしい
- カラム表示が可能だったりGTK3だったり面白そうだが、ウチの環境ではクラッシュして使えない。
- 開発終了らしい。後継はFilesだとか。
- mfiler3
- コンソールで動作する2画面ファイラー
- コンソールで動作する2画面ファイラー
- muCommander
- Nautilus
- nemo
- Nautilusの派生。Linux Mint用のファイラー。
- Ubuntuソフトウェアセンターからインストール可能
- PCManFM
- Ubuntuソフトウェアセンターからインストール可能
- タブ表示が可能
- ROX-Filer
- Ubuntuソフトウェアセンターからインストール可能
- 動作は軽快
- 癖の強い操作感
- 独自の関連付け
- 画像のサムネイルを表示できる
- 初期設定はイマイチ
- SpaceFM
- PCManFMの派生らしい。インストールはppaを利用する。
- PCManFMの派生らしい。インストールはppaを利用する。
- Sunflower
- 二画面・タブ型ファイラー
- 公式サイトからダウンロードするか、ppaからインストールする。
- Thunar ファイルマネージャー
- Tux Commander
- xfe
- 4Pane
- ツリー表示が可能な2ペイン(4ペイン?)ファイラー
- ツリー表示が可能な2ペイン(4ペイン?)ファイラー
現在、主に使用しているのはjFD2、Thunar、Nautilus。jFD2は欠点が多いが、それを補って余りある利点が多数あるので手放せない。 Thunarはリネーム機能が便利。Nautilusはまぁ標準だし。
- bsc(Beesoft Commander)
- KDE向けの二画面ファイラー
- Synapticでインストール可能
Ubuntu 7.10のOpenOffice.orgのフォントにアンチエイリアスを適用する
そのままだと文字が見づらいので。まず、
sudo leafpad /usr/bin/soffice
とでもコマンドを打つなりしてOpenOfficeの起動用スクリプトを管理者権限で開き、
# export STAR_PROFILE_LOCKING_DISABLED #
と書かれた部分の下辺りに、
export SAL_EMBEDDED_BITMAP_PRIORITY=0
と書いて保存すればOK。
参考にしたページ
Ubuntu日本語フォーラム / OO.oのUIフォント
一行が長いテキストファイルを編集することを前提とした場合の私的テキストエディタランキング
Firefoxの拡張機能『ScrapBook』で取り込んだhtmlファイルをjFD2からテキストエディタに渡して編集する、なんてことを頻繁に行っていると、一行が妙に長い(数千から数万文字)HTMLファイルにしばしば出くわす。そういう用途で普段使っているテキストエディタをランク付けすると↓ こうなる。
- jEdit
- Kwrite
- Kate
- リスト型なので複数のファイルを開いてもウィンドウは一つだけ。起動速度はKwriteの方がやや速い。後はKwriteとほぼ同じ。
- Leafpad
- 一行が長いとやや動作に引っかかりが出る。起動が早く動作が軽い。一行が長すぎると文字が重なって表示される(折り返し表示しない場合)。タグの色分け表示に未対応。
- gedit
- 一行が長いとLeafpadよりも動作が重くなる。タブ型なので複数のファイルを開いてもウィンドウは一つだけ。一行が長すぎるとファイルを開くのにやたらと時間がかかったり、フリーズすることも。
ScrapBookはUTF-8で取り込むので文字コードを気にする必要は無し。viは未検証。Emacsはインストールしてない。 KwriteもKateも良いエディタだとは思うけどGNOMEメインな人なのであんまし使ったことない。jEditは数年前にVine Linuxを使っていた頃にも世話になったエディタなのでちと思い入れがある。使いこなせてないけど。
Ubuntuで使える重複ファイル削除ソフト
を探していて見つけたのが、
- 重複ファイル発見ツール
- Java製でオープンソース。重複ファイルの一覧をテキストに出力する。削除する機能は無し。
- File::Find::Identical + dupe2link
- 重複ファイルをハードリンクに全て置き換えるperlスクリプト
- 重複ファイルを消すPythonスクリプト
- 重複ファイルを~/Trashに移動するPythonスクリプト
の四つ。
※2012年5月9日、追記。FSlintが手軽で使いやすい。