Ubuntu 8.04にHyper Estraierをインストールしてみたのでメモ
※Ubuntu 10.04対応の記事はこちら。
Hyper Estraierは全文検索システム。今回は~/Documents以下を全文検索できるようにしてみる。まず、
sudo apt-get install hyperestraier
とGNOMEターミナルで実行してインストール。Word・Excel・PowerPointのファイルも対象としたい場合は、
sudo apt-get install wv xlhtml ppthtml
と実行すればいいらしい。インストールが終了したら、
sudo leafpad /etc/default/hyperestraier
と実行してHyper Estraierの設定ファイルを開き、NO_START=1をNO_START=0に変更して保存。これでブート時に自動的に起動するようになる。手動での起動は、
sudo /etc/init.d/hyperestraier start
と実行すればOK。http://localhost:1978/にアクセスするとブラウザで色々設定できるらしい(よく分からんので未確認。初期ユーザ名とパスワードはadmin)。
Hyper Estraierを実行するにはWebサーバが必要なのでlighttpdをインストールする。
sudo apt-get install lighttpd lighttpd-doc
でインストールは完了、http://localhost/にアクセスできればOK。cgiを利用するには、
sudo lighty-enable-mod cgi
とコマンドを実行して設定を変更しておく必要があるらしい。他にも設定の変更が必要なので、
sudo leafpad /etc/lighttpd/lighttpd.conf
と実行してlighttpdの設定ファイルを開き、最下部に
cgi.assign += ( ".pl" => "/usr/bin/perl", ".cgi" => "/usr/bin/perl", ".php" => "/usr/bin/php-cgi", ".py" => "/usr/bin/python", ".rb" => "/usr/bin/ruby", ".bin" => "" )
を追加しておく。
Hyper Estraierをlighttpdで動かすためには、いくつかのファイルを別の場所にコピーする必要があるので、まず
sudo mkdir /var/www/search
sudo ln -s /home/ユーザ名/Documents/ /var/www/
と実行してフォルダとシンボリックリンクを作っておき、
sudo cp /usr/lib/estraier/estseek.cgi /var/www/search/estseek.bin
とコマンドを打ってestseek.cgiをestseek.binに名前を変えてコピーする(そのままだと設定を変更しないと動かない)。さらに、
sudo cp /usr/share/hyperestraier/locale/ja/estseek.* /var/www/search/
とコマンドを打ってestseek.conf、estseek.help、estseek.tmpl、estseek.topの4つのファイルをコピーする。
sudo leafpad /var/www/search/estseek.conf
と実行して設定ファイルを開き、indexnameとreplaceを変更する。
indexname: /home/ユーザ名/.software/search/casket 省略 replace: ^file:///home/ユーザ名/Documents/{{!}}http://localhost/Documents/ 省略
mkdir -p /home/ユーザ名/.software/search
と実行してインデックスを置くフォルダを作成し、
cd /home/ユーザ名/.software/search
でそのフォルダに移動、
estcmd gather -il ja -pc UTF-8 -sd casket /home/ユーザ名/Documents/
と実行することでDocuments以下のファイルがインデックスに追加される。オプションに-pc UTF-8を付けないと日本語ファイル名が文字化けする。あとは、
sudo /etc/init.d/lighttpd restart
sudo /etc/init.d/hyperestraier restart
と実行してサービスを再起動し、ウェブブラウザでhttp://localhost/search/estseek.binにアクセスすれば検索ページが表示される。
※Webサーバとか立てたこと無いヘボユーザがこういう事するとすごく疲れる。
※Beagleなどのデスクトップ検索ツールと違い、全ユーザが利用できる。制限とかどーやったらいいのかよく分からん。
※テキストファイルやHTMLファイルの文字コードがShift_JISでもOK。
※/var/www/以下にDocumentsへのシンボリックリンクを作っておくと、httpでDocuments以下のファイルにアクセスできる。他にもやり方は色々あるだろうが、どうせ自分しか使わないしコレでいいや。
参考:UbuntuにHyperEstraierをインストール
参考:ぷちWiki - Hyper Estraier
参考:Apacheの代わりにLighttpdを入れる